素材を磁場環境の中において微弱エネルギーを付加し、素材の水分子を振動させながら、水分の氷結晶化を抑え、過冷却状態を維持させ素材全体を一気に冷凍することにより、解凍後も水分子が凍結前と同じ状態で解凍されるため、素材の鮮度、味、風味などがそのまま戻ります。 CAS技術は食材だけでなく、医療分野でも期待され、30以上の大学病院や医療機関と共同研究を行っており、広島大学の方々が設立した法人によって、一般治療で抜歯した「親知らず」などの歯をCAS技術を用いて長期凍結保存することによって、何十年後かにご本人に戻すという「歯の銀行」ビジネスが既に事業化されています。 その他、血液、肝臓、心臓といった臓器、神経細胞、受精卵など、臓器移植の時間制限を気にすることなく、ドナーから移植できるよう技術開発に取組んでいます。